生物についてのエスキス
kauzak
拍動し続けようとする循環器
食べ物を消化しようとする消化器
呼吸し続けようとする呼吸器
その自動性はいつインプットされたのか
何処に記憶されているのか
脳に?
臓器に?
細胞に?
心に?
本能に?
無意識に?
そう考え続けている今も僕の中で
生まれ死んでいる細胞があるというのに
僕は何故僕という形で居られるのか
その設計図が遺伝子にあるという神話
は分かりやすいけれど
その遺伝子さえ細胞の中にあって
常に作られ捨てられている
偶々出会った卵子と精子から作られた
受精卵という一つの細胞が
何億
何兆
の細胞を持つ生物にもなる
そんな奇跡のような
出来事を経て
生物は
(もちろん僕らも)
生まれてくるのだ