ビー玉
未完


ボクは予感がした

お気に入りのビー玉を
ひとつはパパに
ひとつはママにあげた
ボクもひとつ持っている

パパが
「必ず、迎えに来るから」
と言った。ママは泣いている

どうして?
どうしてボクはここにいるの?

ここはお友だちがたくさんいるけど
みんなパパとママがいない子だよ

パパとママが帰った後
さっそくお友だちがボクを蹴った
なぜ蹴られるのか、ボクにはわからない

ひとつのビー玉が壊れるくらい
ボクはビー玉を握り締めた

パパとママも
ビー玉を握り締めているのかな

しばらくすると新しいお友達が来た
ボクを蹴ったお友だちが
新しいお友だちを蹴っている

ボクはビー玉を握り締めて
新しいお友だちを蹴った


自由詩 ビー玉 Copyright 未完 2009-03-19 14:04:29
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