クミレナートンノ
えりくさちえい
衣さん家のまどからは
港のクレーンがよくみえた
なにげなく衣さんのはなしを聞いていたときも
その絵がらはあらゆる方向に
広くまぶしかった
ぼーっとしたまま椅子の上でクミレナートンノ、
クミレナートンノとどんなにゆっくり発音しても
空の量に間に合うことがなかった
自由詩
クミレナートンノ
Copyright
えりくさちえい
2009-03-18 16:47:44