モンスーンでぶちまけた紫のペンキを着たいと彼女が言うから/dd40
satyri

モンスーンでぶちまけた紫のペンキを着たいと彼女が言うから

僕はアトモスフィアを切り出した、すぐに発酵物の腐った匂いと腐った脂がしみだした

すべて見えていた少年の僕は

隠すことも知っていた、消臭と消毒、目隠しマスク

破綻した物語を修復できないでいることを進めていきます

逆らった、はむかった報いをあとでうける

僕を誘っていた、僕は誘うのが好きだったから

首輪のようにつけていたビーズのネッククレスを引きちぎりながら

散乱するビーズが綺麗、キラキラ

引き寄せて僕は細い痩せたあごと首の間を吸った

吸血すべき白い肌

彼女は僕のお気に入りだから、裸にするのさ、

僕に管理されているこのデタラメの建物を

僕は抜け出したくて、君を利用するんだ、君が大好きなんだ

夕日がフォークで刳り貫いていった自分の手首さえも

するべきことは無く、最初で最後の僕の舞台かつ手記

恐竜の骨がそこらじゅうに散らばっている、僕の趣味だ、

毎晩孤独をためちらかしている僕に

飾りもいらないだろ僕、と僕は僕の眼球の前で言ってやった

僕は僕の額に重い冷たい硬いピストルを当てて

口元が少し緩んで、

バーン

僕の脳みそ 飛び散った

僕は僕の耳を引きちぎって、子供用トイレに流した

彼女は裸で、このお話のページを錆びたかみそりで千切ったから 

僕は脳をたらしながら 白いシーツにくるまれて

彼女が僕の遺体に好きってカミソリで切って描いた

僕は彼女の髪をなでて、僕も愛しているよって 動かない腕を指を振るわせた

んじゃおやすみ

汚れた僕の体が、彼女の死んだ体にキスすべきだった

部屋の中に芥子が咲き乱れていて

そこで、僕の入所の日に殺されていた彼女をなでるべきだった

青い絶壁の上には何があるのですか?

僕の生きる意味は?死んでも愛したり、愛される意味は

蜘蛛が子を散らしていた

散弾銃を撒き散らして、

ビーズも撒き散らして

終着地点はなんもないよ


自由詩 モンスーンでぶちまけた紫のペンキを着たいと彼女が言うから/dd40 Copyright satyri 2009-03-18 12:21:37
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