『風のなみだ』
あおい満月
空から
風のなみだが
叫びとなって
堕ちてくる
わたしは
部屋の片隅で
目を閉じ
風に語りかける
もう少し、
もう少し、
待っていてね
あと3秒後に
あなたは朝陽を
連れてくる
目の奥が
きりきりと痛む
わたしは
瞳を上げて
あなたを
迎え入れる
窓を開け放ち
空へ手をのばす
ほら
あなたはもう
なきやんだ
2009.3.14(Sat)
自由詩
『風のなみだ』
Copyright
あおい満月
2009-03-16 20:44:14