外は時雨 こころはまだら
あ。

もしかしたら今
泣かなければいけなかったのか


こころをぐっと鷲づかみにされ
大きく揺さぶられている
その振動があまりにも激しく
器だけ壊れそうで中身は動かない


小声で流せばいいと思った
時雨はなかなか降り止まない
ただ何とはなしに手のひらで受けた


きみが泣くのは
きっとそれが正解なんだろう


まだら模様にこころは濡れる
きっとすぐにしみて乾いて
そして忘れてしまうのだろう




自由詩 外は時雨 こころはまだら Copyright あ。 2009-03-13 20:50:06
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