いつかくるさようならのために
唐草フウ
ぼくは言えないんだ
離れないで、と
そう言ってしまうとよけいに
きみが 忘れるような場所へ
消えてゆくようで
いつか指を伝って
届いたらいいのに
「とおくにいかないで」
それでも考えている距離は
かすんでしまうほど
それでもいいと思ってる
思ってる、けど
ずっと一緒にいる人なんていないんだ
(それはわかっている)
どうしてだろう、この気持ちは
孤独でもさみしさだけでもなく
時報が免れないのも
さようならも同じさ
まどの空に流星をおとす
そこに新しいおもいでを、+
笑ってしまうと
きみも笑って泣くだろう
だから何も言わない
なにも、言わない
いえない
。