call
琥霙ふうり
声は届かず、
空白による想像
繰り返し重ねてみる
透過はやがて
いちいちきゅう、
の信号を打ち上げ
覚束無い足取りで
慣性の法則に辿り着く
_
水面下で白鳥がもがく
そんな夢を見た
春の木漏れ日薫る
緑の傘の、下で
誰が持つ訳でもなく
開かれた居場所を
風に、奪われながら
ぷか ぷか
ひっそり、と
ぼくだけのせかいへ
_
無意味なパルスが
無意識に上下運動を奏で
人工的な光合成により
体が変わってゆくようだ
あああああ。
ぼくのなみだ
まっかな、なみだ
逆流が始まった時から
知らない誰かの
それは
、
ボクは
ぼく、では
なくなった。