祈り
乱太郎

美しさは
人見知りするのだろうか
いつもつつましい
声をかけられるまで
犬小屋でかくれんぼしている

驚きは
宇宙人なのだろうか
いつも未知との遭遇で
出会ったと思えば
突然消えてなくなる

憎しみは
いつの間にか纏わりついて
肉体を締め付けていく
エデンの園を抜け出した蛇は
あちこちで徘徊している

祈り
いくつになっても
祈りつづける
少年少女のこころに戻って
夢が幻で終わらないために


自由詩 祈り Copyright 乱太郎 2009-03-10 16:20:27
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