君がくれた言葉



流れる雑踏の音に混じって、君の姿を見つけて。



黒く光る空に白く息をほうり出しながら
隙間を埋める作業を手早く済ましたいと


私は、焦っていたように思う。


そのままの君を受け止めると、した。

約束


守り切れなかった。


君を傷つけてゴメン。


ありのままの君を受け止められなくてゴメン。


君がくれた言葉は、忘れずにいるよ。


まだ、愛してるという言葉の意味は、私にはわからないみたいだ。


弱くて甘えてばかり、
君が、望んだ女ではいられなかった


もう二度と誰かを愛さないって、言えるなら
きっと大丈夫だよ。


君を愛してくれる人が、君を大切にしてくれる人が、きっとできるから。


君が、幸せな毎日を送るように。



時折、すれ違う雑踏に似た姿を探してしまうけど。


もう二度と会えないと知っているから。


私は、私の言葉を。


月明かりに光る水溜まりを跳ねながら帰る。





自由詩 君がくれた言葉 Copyright  2009-03-08 23:59:21
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