もざいく少年
琥霙ふうり
せんめいに見える
世界、よりも
ふやふや
ぐにゃぐゃにゃ
ぼやけた
視界に流れてくる
あいまいな、世界
なんて、“すてき”
だろう。と。
そうは思わない?
かたくなになって
ぎら、ぎらの
眼はいたい (ちくちく)
けれども
泣いて、 (うるうる)
およいでみたら
ぱっ、と
かがやく光があった
ぼくは視力がわるく、いつも眼鏡をかけている。どんどんあっか、してるような気も、するかな。変わってくけしきに追いつけなくて、そのたびに目を、こらしてる。
つかれてしまった
泣いて、
しまったんだ
いつか気付いた
新しい世界に、
それはきっと、生まれた時から
“ぼくはしっていた”
視線が開く
まぶたが開くより、先に
やさしさに
やらかさ、に
つつまれながら
うかんでく
この世界は、きっと
“ぼくだけのもの”