童子の夢
北星三天







暁に乗っていったよ

あれはね



遠い昔に知ってたのに



とても綺麗な息してたよ


あれはね





人と神様はね

重なることはあっても



人は人だからってね





許してあげなよってね




暁に乗っていったよ


あれはね


透き通った顔していたよ

あれはね



僕の知っている

顔全てに

似ていたんだよ




でも

子供だった頃の僕も

その横にいたんだよ


僕に向かって

笑っていたよ




僕は泣きそうになって

何かを言おうとしたけど


暁に乗っていってしまったんだよ



とっても綺麗な息で微笑みながら






自由詩 童子の夢 Copyright 北星三天 2009-03-08 06:45:11
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