愛と悪魔
三奈
「愛されてる」なんて
思った事はありません。
被害妄想はいつだって
私の脳を駆け回って
私の中の弱気な悪魔が
「君は邪魔だ」とささやくの
悪魔は、私を誘惑する
「楽になろう」と誘惑する
でも、そんな時は決まって
誰かが悪魔を追い払う
弱気な悪魔は
舌打ちをして去っていく
何十回も、それを繰り返して気づいたの
「愛されてる」なんて
思った事はありません。
でも、悪魔を追い払う
その声を
「愛」と呼ぶのなら
「案外私は、愛されてるのかもね」
自由詩
愛と悪魔
Copyright
三奈
2009-03-07 23:09:16