from a-so-bo-atic
あすくれかおす
列車は/一度も地面を見ずに走って
みどりの駅でようやく息をはいた
何もかも続きすぎる/って全然気にしなかった
終点のことは噂で聞いた
だけど
じだんだをふんだってこない
じぶんの食べたいものこない
シャンデリアの粒粒が
身代わりになったから
パーティでは誰も
泣かなくてよかった
斜め読みする空しさの空を
うす雲ねむたい冬が飛ぶ
つぶれたまんまのカントリーマアムが
ぼろぼろのままで発掘されれば
時こそ今
サインペンが泣いてしまって
にじむ直前に蒸発せよ
*
聞こえはじめる/子どもの声が、ぜったいに自在にならな/い海、のように続いていくのです。
始まりつづけるのは、おわり///の次を信じているから地下/地下室の水浸し
/をくぐりぬける数々の 意志、 意志という舟、そいつに対してシャンデリアはもう身代わりにならない、
そいつは洞窟に散らばっている/ずーっとずーっと前からそこにある、ただの、礫であり、
きっと怠惰/怠惰とは逆さまの、傷つきやすさがあったんだねえ、ガラスにも、世代にも。
。 。
。 。フレットレスベースの左手の位置に ならえ
日が暮れてしまったけど子どもたちは気づかない
なんども叫ぶように笑い/驚きが
地響きのように体内で続く
こわばったわたしたちだって
ちいさくても/あんなにも
すべてが成長していった
(それがこわい)
2℃も違えばあいまいに
昼か夜かに吸い込まれそう
ちみつな微かなバイオリズムに
全く不感症な生きものは
句点/と音/をたて
しるべを落とす/みなもに(みんなモーニング娘。のように)
限られた2℃の夕空に
小鳥を沈めるぼくの視線は
沈んだまんまで踏み出している
太陽の赤いぬかるみに
***
(それにしたって、
あーとかうーとか、
乳児ってゾンビみたいね、
ってことはやっぱり、
誕生って死?)
二度あることは三度あるから
なんども昨日のことを忘れないだろうか
エンドルフィンのことを忘れないだろうか
宇宙単位で半ダースのこった浄罪は
いったいどこへいくのだろうか
カミサマのかくれんぼ
すべて/
がすべる/
戻れない石でできた公園の山のうえ
ですべる/
(痺れたまんまで続いていくんだ
もう長くはないんだ
昼間にかじかんだ
月がまあるく蒸発している)
そこでまっている失いたくないものの力
鳩時計の持っている/あらゆる時間に飛び出す力
思い出してものの言い方を
もういちど扉出る→鍵しめる→忘れる、近づく→鍵開ける/扉入る
ワタシタチはそうして何度も 戻ってきたけれど
はじまりだけが戻って来ないから/
終わるその前も思い出せない
(空間時間自在に操っていたバンドネオンの中に
ワタシタチ確かにみたんだ
月の燃えるような赤さを。
とりかこまれて燃える兎たちを。)
たどりつづけることができるんだ/久しぶりに海にきたんだ
波線がこんなに 可愛らしいなんて思わなかったいままでさびしくなかったから
よせてはかえすなんて こんなに可愛らしい
ああ間違いかもしれないけれど
大多数のこの
わたしの中の/人々のラップ音に
わたしは耳を/傾け続けている
渋谷の
はなまるうどんで
カフェド・人間関係で
渋谷以外の
ホーマックで
ワークマンで
傾きがなおらない
もう手遅れのひとなんだ
教科書のトラファルガーでは戦が続き
全ての権力者の像が倒され続けていても
ずっと聞こえる
聞こうという意志が働き続けている
雑音が愛しく
戻ってくる
スケートボードの
古いベアリングの回る部屋で
グッドスプリッターのそろう国で
ひとりだけフルマラソンしてるみたいに
長距離走を戻ってくる
感覚 が
決まりきった鴨川カップルみたいな
間隔 で
近づいてくる
文字の連打
澄み 思うという似つかわしい行為が
それを邪魔する好意という媚薬が
マグネットボードに記される欠勤のお知らせが
世界中の同窓会の邪魔をする限定的なイマジンが
じぶんに近づいてくる
じぶんに近づいてくる
右も左もわからない
じだんだを踏んだってわからない
わたしは何が食べたかったのだろう
可愛らしい邪悪が
笑顔の波線を
わたしに仕向けてる
**
声が聞こえる
波を呼ぶ
無邪気さに飢えた
ワタシタチの
安定できない
邪悪や
強弱や
音の出るフォントみたいな
じぶんの振動が
そばで
中で
聞こえる
かすかに
かすかに
フォントみたいに
フォントみたいに
聞こえ
流