早起きして窓から顔を出したら
グレコ

寒い季節の匂いがした





去年の寒い季節の記憶がよみがえった



引きこもってたんだよ私

それをジーナさんが一生懸命外に出そうとしてくれてたの

経堂に散歩に出たり、渋谷に出たり

ジーナさんがバイト早上がりしてきた日は何となくハッピーだった

夜中に2人で手繋いでセブンイレブン行くのが好きだった

夜中に2人で手繋いでTSUTAYAに行くのが好きだった

寒いねって言いながら2人で手繋いで寝るのが好きだった





トモヒーと一緒に居た頃の記憶がよみがえった



高3の冬を思い出した

いつもの赤噴水の待ち合わせで必ず私より先に待っててくれてたのを思い出した

彼はいつも同じ様な服を着てたのを思い出した

19歳の冬には一人暮らしを始めて

夜中に一緒にレンタルビデオ屋によく行ったのを思い出した

夏に別れて、寒い季節に呼び出されて告白されたのを思い出した

20歳の冬には

また夏に別れたけど、また戻れると思ってたのに、一人ボッチだったのを思い出した




高2の冬の記憶がよみがえった



5個年上の彼に片思いしてた

17歳の私にとって22歳は、大人すぎるように感じてた

でも実際、22歳になってみて、そうでもないって今は思う

彼と一度だけデートした事を思い出してみた

上野動物園に行った記憶

情景が思い出せない

彼が帯広に帰ると旅立った朝

バス停まで送った私

そこでもらったライター

今はどこへ行ってしまったんだろう





私が思い出せるのはココまで

コレが私の中に残っている寒い季節の思い出

どの出来事にも、今感じてる匂いと同じ匂いがしてた



どれも大切な思い出です



それでも
いつか忘れてしまうのかな



だとしたら、それはきっと寂しい事だと思う







treasure-22 2005年09月25日05:59


自由詩 早起きして窓から顔を出したら Copyright グレコ 2009-03-07 18:02:40
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