ひんやりと湿った手すりを
瑠王
ひんやりと湿った手すりをしっかりと掴む
そうして私の体温が奪われていく________
違う、そうじゃない
私達は体温をわかちあっている
そうしてあなたの温もりを紡ぐ
この大地が裂けようとも
空が燃えてしまっても
しっかりと離さないよう
私の骨は蔦
その手すりが錆びてしまっても
私の動脈がいづれ巡りゆく ________
違う、そうじゃない
私達は体温をわかちあっている
そうしてあなたは温もりを紡ぐ
自由詩
ひんやりと湿った手すりを
Copyright
瑠王
2009-03-03 14:29:03