波のスピーチ
幻惑デリック@8

波のスピーチを聞いていた
一人 10時に聴いていた
一定のリズムでノイズが鳴るばかりで

少し向こう

研究員がデカい装置を使って
スピーチを解読していた

偶然は必然であると言いたいのですね?
もの音は声であると言いたいのですね?
それは
そう信じている人にしか伝わらない
神様は居ないとか思ってる様な私とかで

一生皆には無理よ

それより誰か?
テレビの電源!
付けてるでしょ?

ヤドカリの家
耳を澄ますと

波と
同じ音が聞こえ
潮の
香りが入り込んで来た

随分使われていない
引っ越ししたのかな?

テレビの電源消そうと指で掻き回して
耳を澄ましたけど
消えやしなかった


白波の誘惑に
憂鬱は連れ去られてしまったよ
彼はきっと帰って来ない
海が余りにも青過ぎたから

気分が晴れたから
日傘をさして
喫茶店まで
散歩して行きます


自由詩 波のスピーチ Copyright 幻惑デリック@8 2009-03-02 22:08:38
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