雨水
琥霙ふうり

 
 やらかく、笑む
 
陽を集め、下
り くだる
 
雪の青さ
石に 当たり 砕、け
凍返る 先々、に
熟した白、の
息をふわ り
 
 さら
   さよなら
 
名残
惜しむ春の
波に揉まれ

這わす
走馬灯の、ように
 
 
桜うぐい
ちょこ
ちょこ、と
 
(手を振る、ふる、とする姿が愛しくて)
 
 
目立ちたがりな
苔の上を
今だけは許して、と
 
すや すや
透明な
眠り
 
 
水温み 惹かれていく
 
いつかの 水平線、へ
 
 


自由詩 雨水 Copyright 琥霙ふうり 2009-03-02 02:21:04
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