落花生
こしごえ
あなたのまなざしは冷徹で遠く
風のいろのように透過している
見ることは出来 無い距離
たとえば、重くくぼみつづける密約
照らすのは、過ぎた日日
暗く発光する
ぼぅっ、と星星のしげみのあわいで凝縮し
ひとりぼっち
音も無い雨に 打たれて濡れそぼつ
雨上りのいつか わたくしは
日の光をきらきらと反射する
しずくを見るだろう
いまは決して交わることがなかろうと
視線はそよそよと
あなたの気配に結ばれる
未来の記憶に。
あなたのまなざしははるか遠く
実るために落ちる
自由詩
落花生
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こしごえ
2009-03-01 15:42:55
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