コート
プテラノドン
路肩に沿って歩く野良犬の後をついていったなら
冬を終わらせずにすむと思ったー小春日和のためにも。
行けるだけ行って不意にひるがえしたコートも
二月と三月の境界線を行ったり来たりしたのちに、
ハンガーの上で沈んだまま。
デパートから追放されたマネキンたちが
僕の家の扉をノックしてくれたらいいのに!
そして、否むしろ、世界が退くよりも僕が哀しいのは
避暑地のテニスコートに投げ入れられた空き缶を
拾って投げ返した君を、思い出す時。小春日和をー
自由詩
コート
Copyright
プテラノドン
2009-02-28 16:18:56