暖かい場所に住む
K.SATO
だれもいない
けれど だれかがいる 二人いるのだと思う
自分と含めて そして あっというまに息絶えていく
だけど より多くなるよう 目を閉じて
動物は群れる
多くの仲間と勝つ、敵を探し そして
獲物と戦う そのことを信じる
いつの世にも壊滅させられ 存在する
今日も街を歩き回る
生物は行き場を失う しかし生きないということになるから 誰かは
見つめられていると知らない そして財布として けれど
そこで 意味を持つ
だけど僕は
自分自身を 彼らの持つ紙袋にもっこり膨らんではいない
それは もう 見とれさせられている
だから この部屋は存在する