光と影
蒼木りん

服を脱ぐと
地獄絵図の中の悪人みたいな身体
わたしは
ずっといい人間だと思ってきたけれど
強くなろうとしているうちに
身体はすっかり老人になってしまった

いつ死んだって
いいとは言えないけれど
この世で地獄ならば
当にわたしは
その絵の中の悪人だろう

罪を悪と思うならば
心には
星の数ほど染みがある
この辛さは地獄
でも生きて笑うことのできる幸せは
この世には天国もあるということだろう

だれも抱いてくれないなら
わたしが君を抱こう
人の香りを思い出させてくれ
抱擁の温もりを思い出させてくれ
月明かりの中で


自由詩 光と影 Copyright 蒼木りん 2009-02-24 23:43:37
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