よるのふち、あおのとり
こだま千鳥
あお を群にして わたし に忍びこんでくる
あさ を潰して 広がっていく
わたし は地べたに吸い込まれていく
そうして 土になって
寝転んだ 土のわたし
あなたの流した 星を見てる
ほうほうと なく
浅くも深くもないほとり
こころのふちどり辿ってみて
ふるえた指先は露になる
流れ星 すくって 濡れた
おもかげ 闇に 雲にと かくれんぼ
こころのふちどり 辿ってみた
あおい空 あおい空
群れて
群青 群青
群青にぬりつぶされた
夜の空 わたしひとり
泥になった 沈むわたしの目
あなたがこぼした流れ星を 見る
ふちどりは よるのふち
ほうほうと ないて
わたしのつちを踏むでもなく
よるに とんで
あおい あおい 鳥
群になる
わたしに忍びこんでくる
あなたのおもかげ
闇と 雲間に 流れ星
降らせて
わたしを濡らして
とんでいった ふちどり