言葉と日溜り
sya


巧みな言葉捌き
言葉たちを想う
消えたいのか消したいのか
人と言葉の微妙な関係
言葉の達人にはなれない
とっくの昔に諦めている内臓の
ほんの少しだけわかる救い
競う言葉たちが駆けてゆく
車輪の上に人また人の
無差別という春の嵐


迷い込んだ日溜りでは
ホームレスが気ままなひとり旅
戦いを放棄した
理想のように
無理して修行僧という
清貧のように








自由詩 言葉と日溜り Copyright sya 2009-02-22 15:05:19
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