手書きの羽
こめ

幻想的な世界は

常に頭の中で回っている

いつしか幻に見せられて

気づいたらもうそこは知らない

隙間から見つめられている世界

回る地球は常に球体

まだあまりにも透明な空の上で

鉛筆で書いた羽に体を任せ

ゆらゆらと飛んでいく

背伸びしたら届きそうな星達だけど

届くはずはない

深夜に響くどこか不気味でそれでいて

頭の真に残る交差する音

ガラスの雨が地面に突き刺さる

人は血を流しいつしか果てる

君ほど美しい姿を持つ人間が

醜い男と毎晩ベットに体を預ける

世の中それほどの美しさを持ちながら

ただ昔の有名人の書いてある紙きれが

ないだけで人生の歯車は腐り錆いつしかまわるなくなる

いつから狂ったこの世界

ぼくはいつまでこの狂気に耐えられるのか

ガラスの雨はやむことはない

それは普通の人には見えない

見えるのは狂気に埋もれた生物だけ


自由詩 手書きの羽 Copyright こめ 2009-02-21 12:04:29
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