ホームにて
松本 涼



前を横切る人は
高らかに今宵を謳う


横で凭れる人は
とりとめのない今を送信する


見限るよりも密やかに
夜は悲鳴を上げて
人々に目を凝らす



ああそして
どうしてこの身体が
かりそめだと
信じられないのだろう



自由詩 ホームにて Copyright 松本 涼 2004-08-18 23:15:50
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