仮面舞踏会
きるきすみー

君と二人で歌いたいのです
肺から喉を通って綺麗な声を君に届けたいのです
君と二人で踊りたいのです
君の腰に手を添えて軽やかな足取りで君を誘いたいのです
何を言ってるのか分からない英語は速すぎて
僕の脳には届きません
けれど君が歌ってくれる歌は
何を言ってるのか分からないほど
僕の脳を締め付けます
君の柔らかくて白い項は、僕の少し焼けた肌に合いますね
ならきっとひきつけられるかのように。
僕は君の項に手を伸ばしてしまいます
怯えた顔は見えません。
仮面舞踏会、
仮面を取って泪を見せよ。


自由詩 仮面舞踏会 Copyright きるきすみー 2009-02-20 20:23:58
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