Friday's Flower
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まるで作り物のような空を眺めてた。
あの月だってもしかしたらあのビルの屋上から誰かが照らしているのかも知れないな。
人の流れは相変わらずで、それを眺めながらアイツが笑ってた。
地獄の手前までなら付き合うぜ。
ソコまで付き合ったっていいけれど、どうせロクな事なんてありゃしないならわざわざ向かう気にはなれないなあ。
それよりも何よりもこの甘辛い味付けを何とかしてくれないかな。
オレ、実際のところこう言う味付け大嫌いなんだよな。

アンタが思ってるほど周りはバカじゃないし、
アンタが思ってる程アンタは賢くないし、
アンタが思ってるほど世界は狭くないし、
アンタが思ってる事なんて誰も気にしていない。

聞く耳を持っていないのは悲しいことだと思う。
未来を真っ暗に照らしている自意識の咆哮なのだろうか。
そしてとりあえずこの件に関してボクは聞く耳持ちませんケド。
Friday's Flower



自由詩 Friday's Flower Copyright BOOKEND 2009-02-20 10:22:14
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