雨の子(1)
唐草フウ
じわりじわりと 人の肩にそっと触れては
血をにじますように
わたしは、雨です。
ともだちは
長い針を射るはやさでおちていき
アスファルトにクラッシュしました
両親はずっとずっと厚い御空のふとんで
子どもたちは
しずくになって
それぞれの成分とはやさで
ぬらしては蒸れてゆきます
わたしたちは、雨です。
いろんな試練を消すための
だれかの恵みになるための
自由詩
雨の子(1)
Copyright
唐草フウ
2009-02-19 15:53:49
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