めい・あん
前澤 薫

ひたいにてをおき
とおくにできたコーヒーのしみをみつめる

はんぷくするピアノのせんりつに
きれきざませたときどきヽヽヽヽをおもう

ちれぢれになってしへんヽヽヽには
じゅうしょがかかれている

あてどない
どこをあるけばいいのか

ひかりをみすぎたのか
ちかくをみすぎているのか

ピカソの
だんぺんだけうつる

ほほがしんじられない
かたちをしている

わたしがわたしを
みている

かげえをふむヽヽよう
いつまでもおいかける

ときはとけ
くもがせまる

めをつむると
やみがひろがる

かつてないせかいに
むねがうごめく

むかしのげんじつに
ゆめがくろくそまる

こどうがはやまる
ゆがむきしむ

くさびがうちこまれ
ちをながす

さだめのときだった
あのときのこと――――

めをひらき
きりをかきわけ

ただひたすら
あるくのだ

めひょうヽヽヽヽのように


自由詩 めい・あん Copyright 前澤 薫 2009-02-19 14:13:32
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