サウザンド
霜天

点と線と千
繋がらない夜があって
道に迷っては
迷いっぱなしになる

街灯は
月明かりに似せようと
目には見えない点滅を繰り返すけど
足元を照らすには
まだ足りない
らしい


点と線と千の

眠れない私は
眠らない街に
眠ることを儀式と思う
とりあえずの明日に
繋がるための


部屋の隅
スピーカーから
耳に残る
響かない
サウンド
サウザンド
月明かり
細切れの夜は
点と線と
繋がらない私を
繋げる明日を
静かに、静かに、静かな
儀式を
もう幾度も繰り返し
繰り返す



目を閉じる
透過する月明かり
サウザンド
幾度も、幾度も
眠らない街で
眠る私に


自由詩 サウザンド Copyright 霜天 2004-08-18 15:26:03
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