空の青さを見つめていたから
あ。
忘れているつもりは、なかった
ちょっとうっかりしていたのだと思う
言い訳がましいね、何だか
本当にごめんね
いい天気が続くと
空を見るのに夢中になってしまう
雲の流れには気付いても
足元の花には気付かなかった
小さく咲いてもちゃんと生きていて
見上げた空から光を浴びて
小さく影を作るのに
種子がふわりと風に乗り
襟元にぽつぽつ舞い落ちる
その気配で季節をはかる
例えば声をあげるとしたら
空に向かって足元の花に
自由詩
空の青さを見つめていたから
Copyright
あ。
2009-02-16 13:30:24