人間殺戮兵器
こめ

灰色の廃墟の中で結局僕らは

怖じ気づいてしまった

昔見た夕日今見ている夕日

何も変わらないけど変わってる物は

僕の感情移入だけだった

連続で変わる全てのチャンネル

殺伐とした風景画の中で

風が吹くけど変わらない

結局僕らの今は昨日の今とはちがくて

根拠など途方に無いけれど

僕らはそれでもまたいつもどうりの

歩道をにそくほこうで目的地まで

裸足で駆ける性

向かえばそれなりの無が並ぶ白い部屋

なんにもなくただ一面の白に

僕はまたなんの必要性のない

欠片を拾っては壊す

そんな単純な作業を

ひたすらやり続ける

嫌いだいっきらいな自分

そして大嫌いな人間

ヒトなどどうもうなだけの

殺戮兵器でしかないのだから

孤独という二文字の意味は

僕は人より優れていた

そしてまた単純でくだらない

いつもが重なり合っては

消えていった


自由詩 人間殺戮兵器 Copyright こめ 2009-02-12 15:46:23
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