僕らが青に変わる日まで
小川 葉

 
思い出の箱あけてまだ箱がある君と見た空の向こうにも

大切なものばかりではなかったね今はそれさえ愛しいのに

快速の窓の外に無人駅あの日の母とわたしがホームに

電柱の数をかぞえて歩いてた言葉にしたい数もかぞえて

あの星が遠いむかしの姿なら私のいない世界もある

交差点永遠みたいに待っていたね僕らが青に変わる日まで
 


短歌 僕らが青に変わる日まで Copyright 小川 葉 2009-02-11 21:33:04
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