榛原花那

どうだ

この幹は

凍裂と虫喰いだらけではないか

ひわひわと痩せて

在っても無くってもいいような

木ではないか

梢の先が仄かに萌えて

てんでばらばらに明日を指して

垂れ下がった氷柱の雫は

月夜に伸びたおまえの夢か

太陽を吸ったおまえの蜜か

芽吹けばいいさ

たぶん それが

在る ということだろう

おまえの


自由詩Copyright 榛原花那 2009-02-11 11:51:00
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