マザーグース
しろいろ
水葬の教室
鱗を捨てた冬
シーラカンスの鳴き声を聞く
バス停の一駅ごとに君がいて
みんな逆方向を指さしてる
からだじゅう絶縁テープをまきつけて
ひとのかたちを なんとか たもつ
松本が松本であり渡辺が渡辺である恋の終わりの
燐粉を撒き散らしながら呼吸して春の記憶はけっこう血みどろ
自動ドアあいたりしまったりしてて
君の壊れ方に似てる気がする
雑踏に研磨されゆく石二つ
まがいものでもあかるくひかる
震えだす貝殻にそっと手を当てる
君に潜ること 深夜 深海
短歌
マザーグース
Copyright
しろいろ
2009-02-08 20:53:50