うつしみ
umineko

真夜中に
目が醒めて
また哀しい夢を観た

いつも 
同じだ

寝室には鏡を置かない
目が合うと
わかってしまうから

昼間の私が
全部嘘で
もう
誰も信じてなくて

だから私は
やさしくなれる

嘘つきは
きらいですよね

スタンドの
小さな銀のスイッチに
嘘をほどいた
私が映る

あなたは
きっと見抜いただろう

やさしい
悪い人だから
 
 
 


自由詩 うつしみ Copyright umineko 2009-02-01 22:13:32
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