邂逅〜from the summer upward〜
伊月りさ

未成年が
足を引っぱるには幼くて
夏の真ん中は撹拌された

期待通りの化学反応ハロー・グッバイ
急回転からの摩擦熱ロマンティック

  ばっかみたいだ
  ばっかな孤独が
  ばっかな概念を助長して

未成年は
足を引きずって笑ってる
夏の入り口で大人になり

わたしは
腰をふるごとに失ってる
暗い昼間に置き去られて

彼氏になる
彼女になる
彼らになる
果実みのる
家畜になる
隔絶する
隠そうとする

  まっかっかがかっかかっかとかぞくを
  かっせいかやかくぜつやかくはんして
  からからになったかたおやのかたまり
  ばっかでひかんするばかばかばっかり
  かちかちになったかれのかはんしんが
  かとうだからじかんをかきかえている
  かがくはんのうからかきかわっている

書きかわる
撹拌された
各班員はただちに孤独を
隠そうとするな
隠さなければ
孤独でわたしが
孤独でつながっていく
簡単な
革命のさなか

わたしたちは
肩を抱きながら疑ってる
ふりをしないと疑われる
ので

夏をこえて
仮称になる
家族になる
活性化する
隠している
隠そうとする
化学反応を待っている


自由詩 邂逅〜from the summer upward〜 Copyright 伊月りさ 2009-02-01 21:51:18
notebook Home