点描
唐草フウ
出会いを点にして
ブックに落としたら
模様ができるくらい
数になった
すれちがいを
修正したくて
その点どうしを指でつなげた
寂しいとおもい
落とした点は
透けているので
ただ浸みこむだけ
色にはならない
見えない点のかずが
わたしだけ多い、なんて
考えるだけ野暮で
誰かのことを 思うほど
孤独とはあまいものでいつづける
そしてそんな感情の数を
空から撮り写せば
みんな、点になる
自由詩
点描
Copyright
唐草フウ
2009-01-30 11:52:37