angelic
氷魚

しあわせ
ひとりひとりが
みんなでいっしょ

声は要らない
心地よい融合感
向かい合った頬の
熱く桃色に発光する
その点滅を伝える
ひとまわりの回路が
黒々とした睫から始まる

白濁した
眼球の奥の
柔らかいベッドの上
規則正しい寝息が
波のように重なり

微笑ましいのが
ずっと終わらない







自由詩 angelic Copyright 氷魚 2009-01-30 11:23:30
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