のみこんだ群青
ゆうと
ああ夢みたいだ
のみこんだ群青
ぼくを加速させる
きみは幾度も
刹那を待ってる
・
ながめる宇宙は
果てしないが
ぼくがいる世界は
ここにある
きみの瞳には
映りそうもないが
ぼくの瞳には
映っている
・
切り取って
貼り付ける
スケッチブックの
白い部分が
埋まっていくたびに
ぼくの頭で
黒い糸が
こんがらがるのだ
それを
ぼくは
ひとつひとつ
ほどいていく
作業を
延々とくりかえす
スケッチブックの
白い部分が
なくなっていくのを
楽しむかのように
・
夢みたいだなって
感じたときには
もうその夢は
終わっている
そう気づいた
そんな日の朝も
トースターでは
パンが焦げるのだ