ひとり
純太

財布の中で
二度と巡り会えそうもない指の動きは
千円札と別れる為

明日も会ってくれるのか
どうかもわからない恋人の為に
今日もまた財布に指を入れる

そして俺と君は
野球場でホームラン眺めた
君はボールを
俺はランナーの走る姿を

俺の名前と
俺の身体と
ひとりぼっちと
抱き合う夏


自由詩 ひとり Copyright 純太 2004-08-14 20:43:22
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