一ヶ月の距離を
哀詩

 

なんていうか恋をしていたりしなかったり。
ぎゃふん、ってゆう口癖。
それをわらう
きみの声が誘惑するからこうやってぼくが疲れる。

久しぶりのきみがやけに素直にぼくの名前を呼ぶから
時間にかこつけてきみとの約束をつくった、ひとつ。
18日の3時には(11時には)きっと。


ちいさい声で「ひさしぶりだね」というから中身がきしんで
聞きづらくなったきみの機器がまだ少し拗ねてる

目をつむってると誰よりもきみの声だけが反響して

  いやだと言わなかったきみの眠そうなヘルツ
  ずるいと言ったきみのやさしい声音

本当を言えばあなたが困って
それを聞いてまた少し軋んで

それなら二時就寝後九時間後起床を守れと



声を聞いて、思い出して
また捕まって、解けてゆく。


     きみがわらうからぼくの日々がかがやいた。


そんなことを言ったら ばかだなぁ、 と言われた。
 


自由詩 一ヶ月の距離を Copyright 哀詩 2009-01-19 07:43:43
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