一ヶ月の距離を
哀詩
なんていうか恋をしていたりしなかったり。
ぎゃふん、ってゆう口癖。
それをわらう
きみの声が誘惑するからこうやってぼくが疲れる。
久しぶりのきみがやけに素直にぼくの名前を呼ぶから
時間にかこつけてきみとの約束をつくった、ひとつ。
18日の3時には(11時には)きっと。
ちいさい声で「ひさしぶりだね」というから中身がきしんで
聞きづらくなったきみの機器がまだ少し拗ねてる
目をつむってると誰よりもきみの声だけが反響して
いやだと言わなかったきみの眠そうなヘルツ
ずるいと言ったきみのやさしい声音
本当を言えばあなたが困って
それを聞いてまた少し軋んで
それなら二時就寝後九時間後起床を守れと
声を聞いて、思い出して
また捕まって、解けてゆく。
きみがわらうからぼくの日々がかがやいた。
そんなことを言ったら ばかだなぁ、 と言われた。