消費者たち

昔の友人と長い話をした夜
帰りつきアパートのドアを開けると
一面に緑の草原が広がっていた
いつかのグラウンドのような匂いがして
至る所に
なんだかよく分からないものが転がっている
友人との話に登場し 
すぐに消えて行った何人かの人が
思い思いに歩きまわり
何かを拾ったり
或いは捨てたりを続けていた

君はどうするんだい
背後から友人が問いかけてくる

すり減らし 
失うために生きてきたと
言ってしまえば
生きていける気がした




自由詩 消費者たち Copyright  2009-01-19 01:41:03
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