カーテンによる間違い
プテラノドン

一体、これで何度目ー?

昼休み、カーテンの隙間から、
窓際に座る生徒がゴミを捨てるのをベランダから見ていた。
僕はそいつに近づいて、
「カーテンが揺れるだけだと思ったら大間違いだぞ!」
そう言った。右手でしっかりと生徒の頭を握ったまま。
僕はその時、カーテン一枚を隔てて
詩を握っているつもりだった。
こんな馬鹿な詩があるもんかと。
悲鳴なんかあげちゃってさ。



自由詩 カーテンによる間違い Copyright プテラノドン 2009-01-15 22:02:52
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