太陽の子
草野大悟
うまれたばかりの太陽が
すっかり欠伸して
ベッドによこになる夜
太陽の子は
テレビ電話で
その様を
写し出して。遠くに。
一月
厳冬の夜を貫き
煌めく
太陽の
完成されない
ありったけの
Vサイン
そばで
太陽の子が
かがやき
明日への希望が
たしかに
遠い静寂に
灯っている。ここに。
自由詩
太陽の子
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草野大悟
2009-01-15 22:00:14
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