耳鳴り
ブロッコリーマン

ヘッドフォンで聞いていたロックの曲と曲の合間に、
耳鳴りが、耳の奥で、鳴っていた。

何事もなかったように次の曲がかかって、
僕はまた何事もなかった素振りをして、
それでいつしか眠くなって、
音楽を止めたときに、思い出した。

いやな音が耳の奥で、鳴っていた。

そういうんじゃないのに、
耳鳴りはそんな風に考えただろうか

そういうんじゃないのに、
そういうつもりじゃないのに、
耳鳴りは理解されない苦しみを知っていたのか?

僕はそれから、
抱き枕をぎゅっと、強く抱きしめて眠った。


自由詩 耳鳴り Copyright ブロッコリーマン 2009-01-11 03:22:25
notebook Home