End of day glass
ふるる

End of day glassという言葉を知ったのは中学生の時、英和辞書をぱらぱらめくっていたら、ありました。意味は、「彩色ガラス」としか書いてありませんでした。
「End of day」のことを私は勝手に「(全てが)終わる日の」と訳しました。(正しくは一日の終わり、という意味になりますが)
「(全てが)終わる日のガラス」って何じゃそりゃ。いくら考えても、彩色することと、End of dayがくっつかないのですが、素敵だなあ・・・センスあるなあ・・・と思ったのです。
何かこう、終末っぽい色(?)とか、夕日っぽい色なのかなあとか。
でですね。
先日、ネットで検索してみたのです。そしたら、ありました!積年の疑問が一気に氷解いたしました。
End of day というのは、15世紀頃のアンティークのビー玉に付けられた名前だったのです。
日本ではコレクターや売っているところは少ないらしいのですが、海外では立派なコレクターズアイテムで、一粒数十万円のものもあるそうです。ビー玉に数十万円て。
End of day はそのアンティークビー玉の中では、ヴェニスやボヘミアの硝子職人が一日の仕事の終わりに、窯に残った硝子屑を使ってひとつずつ作られたものだそうで、帰りを待つ子供たちへのおみやげだったそうです。(参考サイト:月兎社HP 月兎社K別館 スノードーム・マーブル玉・博物画・散歩etc.より)
あらー。いいお話。ガラス職人のお父さんが、子供のために、残った材料でおみやげを。子供は喜んだことでしょう。終末暗黒気分が一気にマイホームパパ的ほのぼのイメージに!
写真を見ると、沢山のガラス屑を寄せ集めただけに色んな色が入っていてきれいです。
さて、現在もマーブル玉作家という人はいて、ちょっと調べますとあるある、ビー玉の中にはお花や花火や農場まで。
いいですねえ〜。ネットって便利〜。今年も、こんなふうに、知らなかった色んなものと出会えるといいなあ・・・と思った次第です。



散文(批評随筆小説等) End of day glass Copyright ふるる 2009-01-07 13:14:52
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