ぼくのストレス
光井 新

 ははがいなくなりました。ぼくをおいて、ぼくよりかわいがっていたいぬもおいて。
 ははがかえってこないから、ぼくはイライラして、まいにちまいにちいぬのけをむしりました。
 ちちがひさしぶりにかえってきていいました。
「このいぬどうしてハゲてんの?」
「ママがかえってこないから、ストレスでハゲたんだよ。パパもさいきん、かみのけうすくなってるよ」
 ぼくはしょうじきにはなしました。だから、おこられなかったんだとおもいます。


自由詩 ぼくのストレス Copyright 光井 新 2009-01-07 10:14:27
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