ごみ箱
ろくましん

ゴミ箱とホームの絵柄はとてもよく似ていた
52歳の詩のアマチュア愛好家は
よく間違えてクリックした
投稿しては削除を何度か繰り返して
ようやく自分の間違いに気が付いたが
時すでに遅く
彼はどっぷり中毒状態になっていた

好事家の間で
彼の数秒間で消える投稿は
まるで蜃気楼のようだ、と
噂になりつつあった


自由詩 ごみ箱 Copyright ろくましん 2009-01-06 17:44:47
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